生坂村

大城・京ケ倉

大城・京ケ倉

『大城』、『京ヶ倉』は当村を代表する山で、村内を縦断する国道19号に沿って聳え立つ雄大な山々です。標高は1千メートル弱で登山道も所々険しいですが、いくつもの古戦場となった史跡を探り、四季折々の花や異なった景色を発見でき気軽に探検気分を味わうことができます。ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか!

大城・京ケ倉トレッキングのご案内

安曇野市明科から長野に向かって国道19号線を生坂村に入り近づくと、右手にラクダ のコブのような形をした岩山が見えてきます。これが大城・京ヶ倉です。生坂村の村誌に は「刃こぼれした巨大なノコギリの様な奇妙な山容」と紹介されています。標高は京ケ倉 が 990m、大城が 980mとけっして高くはありませんが、岩山で険しいうえに、国道に沿 って聳え立ち間近に望むせいか、想像以上に高く雄大に見え、その奇妙な山容から何か興 味にひかれ一度は登ってみたい山です。この山は山麓に点在する生坂村の集落と犀川の対岸の山間に点在する池田町の集落を、 まるで自分の懐の中に抱え込んで慈しむように見下ろしています。また、登山道の山頂や 時々松林の間からは、西側の眼下に生坂村・池田町の集落、更に遠方を望めば雪を抱いた 美しい常念岳、蝶ヶ岳、有明山と安曇平、また、北方を望めば蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ 岳の北アルプスの連山、東側近くには雄大な聖山と筑北の村々、好天に恵まれると更に遠 方には煙を噴き上げる浅間山が遠望できます。この山の謂れは、戦国時代に生坂谷を治めていた丸山氏(仁科一族)が山上に城を築き、 甲斐の武田信玄との戦いの備えとし、武田滅亡後には府中(松本)の小笠原氏に攻められ た古戦場でもあり、京ヶ倉-大城-眠り峠の登山道は小笠原氏が麻績城を攻めた時に使用 した重要な戦略道路でもありました。この山の登山は通常の里山登山と違い、所々険しいところありますが、いくつもの古戦 場となった史跡を探り、古きを思いながら登山する楽しさと、登山する度に、四季折々の 花、大きな松、岩、異なった景色が発見出来て、探検気分を味わうことのできる山です。

おおこば見晴台

おおこば見晴台

馬の背

馬の背

登山道の紹介

大城・京ヶ倉へ登山する場合、万 平 まんだいら ⇒京ヶ倉⇒大城の順で下生坂に下山する道順のほう が道標やテープで進行方向が示されているため道に迷いません。

<登山道コース>
  • (1)万平(剣刷山 けんすりやま )→京ヶ倉→大城→はぎの尾峠→下生坂
  • (2)万平(剣刷山)→京ヶ倉→大城→はぎの尾峠→眠り峠→林道眠り峠登山口→下生坂
  • (3)万平(剣刷山)→京ヶ倉→大城→はぎの尾峠→眠り峠口(林道終点)→林道→下生坂

体力と時間に余裕のある方は、眠り峠口→眠り峠まで1km 位なので、眠り峠に出て林道 を下生坂に下山することをすすめます。林道(雲根線)は道幅約 3m、全面舗装されてお り、眠り峠より下生坂まで約5km あり、下り坂で道に沿って眼下に犀川と生坂、池田の集 落、南遠方に常念岳、蝶ヶ岳、有明山と安曇平、さらに中央遠方に蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島 槍を望め、京ヶ倉・大城の山頂で見ることのできなかった美しい景色を見ることができます。

<登山にかかる所要時間>

(1)・(2)のコースは約 4 時間、
(3)のコースの場合は林道を下山するのに約 1 時間要する ため、5 時間見れば充分

<駐車場>

万平の京ヶ倉登山口と下生坂林道登り口にありますので、各箇所へ 1 台ずつ車を置いていくと便利です。 また、1 台の車で登山する場合は生坂村総合グランド横 の駐車場に車を置き、小学校入り口より万平登山口まで歩き(約 3km)更に下山の際は下生坂より国道を犀川に沿ってグラ ンドまで歩く(約 3km)の方法があります。

生坂村

生坂村


道順に沿った登山案内

1 駐車場から京ヶ倉登山口

いくさか総合グラウンド横の駐車場に車を置き、小学校入り口より万平を経て、京ヶ倉 登山口に至ります。(村営やまなみ荘に登山口までの案内とトレッキングコースマップがご ざいます)この道は村道で舗装されていますが、万平までは坂道でこれからの登山を考え て余裕をもって登ることをお勧めします。万平には丸山氏の居館跡、道路に沿った松並木、 旗塚などの史跡が残り、また、こや城址は万平居館跡の山頂に あり、京ヶ倉、大城に通じています。本郭、小郭、 掘割跡もあり犀川を隔てて日岐 ひ き 城跡が指呼の間に 望めます。万平ののこや城址の下を村道より左手 に林道を約 500m 行き「林産集落振興事業作業用建物」 の前を通り、間もなく京ヶ倉登山口に着きます。 ここには駐車のスペースがありますので、必要な場合は 道の通行を妨げないようにして駐車して下さい

2 京ヶ倉登山口から万平下山口

登山口の近くの登山道は道がいくつもあり迷い 易くなっています。小山の中腹を迂回して山の北 側に出る道を進むと山の頂上を越えた登山道と 合流し、尾根の南側(犀川側)を進むとやがて古 松林の急な登りの登山道となります。中腹におお こば見晴台があり、ここが登りの半分の地点とな ります。 ここからは生坂ダム、水鳥公園、裏日岐の日岐 氏館跡など素晴らしい景色を眺めることができま す。更に進むと道標「京ヶ倉方面」があり、道は北 側に迂回して沢を通り巨大な岩屏風の下を通って 再び尾根に出て万平下り口に至ります。所要時間は京カ倉登山口から約1時間程度ですが、 この登りが登山の一番の難関で残りのコースは稜線を歩くので比較的体力は要しません。こ の道には進行方向を示すテープと、4 つのハシゴ、ロープがあり、滑落防止の対策がとられ ていますが、用心して登山して下さい。

3 万平下山口から京ヶ倉

山の稜線の万平下り口から剣刷山までは約 200mの至近距離ですので、京ヶ倉とは逆方向になりますがここまで足をのばしたいところです。ここからは、犀川上流の明科、安曇野 方面の景色が素晴らしく、京ヶ倉までの道は、幅 50cmくらいの稜線の道で、歩き始めて間もなく、松林の間からお寺の鐘のような形をした京ヶ倉が見えてきます。道は初め松林 の中で高度感はありませんが、やがて樹木はなくなり馬の背のような円みのある大きな岩の上の道となり、左右が絶壁になるので恐怖感にとらわれます。馬の背の道のロープを頼 りに、這うようにしてこの難所を通り抜けると 30m位な急な岩場となります。左右の景色が目に入り高度間におそわれますが、ロープが設置されているのでそれを頼りに、岩の 切れ目に足をかけて京ヶ倉の頂上を目指して下さい。京ヶ倉は標高 990m生坂山脈の最高峰で戦国時代番兵の見張り台と、のろし台でした。所要時間は約 40 分です。

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